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「春のひとりじっけんしつ」ライブ映像ダイジェスト

4月24日(水)にリリースされる、初のアルバム作品『フォトン』を記念してのプレイベント『春のひとりじっけんしつ』@渋谷PARCO6階『2.5Dスタジオ』で、AZUMA HITOMIの衝撃的なパフォーマンスを目撃した。

作り込まれたテクノ×ロック・サウンドと、歌謡センスをも感じさせるヴォーカル・スタイルが魅力な“宅録女子”と呼ばれる作風で知られる彼女だが、その本質はライヴで発揮される。テーマはまさに機械を自らの手足のごとく操る“マシンポップ”というブルーオーシャンな音楽表現。

それは、“テクノ弾き語り”ともいえる、彼女を囲い込む要塞のようなシンセ機材、そして自らプログラムしたサウンドと同期する“LED照明システム”と“自動キックマシーン”と呼ばれるステージ上空に設置された4機のドラムセットが、彼女の意思によって無機質にオートマティックに動き出す様は、まさに日本ポップカルチャーが誇るメディアアートとして世界に誇るべきパフォーマンスだと確信した。『FF』シリーズのラスボス敵な圧倒感と言えば、その強烈なインパクトが伝わるだろうか?

例えるなら、サイコミュでビットを操るララァ・スンのようなイメージをも想起させる、誰も見たことの無い不思議な光景のライヴ・パフォーマンスとでも言えば、この衝撃が伝わるだろうか?
まさに音や想いを光子に込めて、誰もより速いスピードで“想いの強さ”をシンクロさせる最先端の物理実験に遭遇してしまったかのようなステージだった。

さらに、ロック色の強いナンバーでは、ロックシーンやボカロシーンからもリスペクトされているチリヌルヲワカのユウ(Vo、G)をゲストに迎え、ギターを奏でるユウの隣でベースを勇ましく弾きまくるデュオチューンを披露。圧倒的なライヴ感がキュートなルックスの二人から解き放たれていく様は痛快だった。

これまで、AZUMA HITOMIは、漫画家として知られる西島大介のイラストをメイン・ヴィジュアルとして起用し、メディアで顔出しすることの無いある種記号的存在だったが、今回ライブストリーミングされた“じっけんしつ”では、その素顔を事前告知無く披露されていたのが気になるポイントだ。それは、ネット空間で熟成されたヴァーチャル・コミュニケーションな存在から、よりリアルなヒューマンワールドへ足を踏み入れる前触れなのだろうか?
そんな覚悟が傑作アルバム作品『フォトン』には感じられるのが興味深い。

繰り返すが『フォトン』とは、光の粒子である光子のこと。なお当日は、AZUMA HITOMIの学生時代の同級生だった物理学研究者女子“竹森さん”を迎え、“シャープペンの芯と消しゴム“を使って驚きな光子の実験を行い、さらに『フォトン』をテーマとしたトークショーとして、ニューウェーヴ文化の語り部であるサエキけんぞう氏、AZUMA HITOMIが楽曲を提供したアニメーション作品『フラクタル』の、山本寛監督を迎えて、濃ゆい文化的な語らいもライブ・ストリーミングされた。

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